リハビリサポート琵琶だより3月号 NO100

リハビリサポート琵琶だより3月号 

 令和7年3月1日

NO100

☆皆さんは「フレイル」という言葉をご存じですか?

 

フレイル(虚弱)とは、加齢に伴って筋力や認知機能など心身の機能が低下し、健康と要介護状態(障害)の中間に

ある状態をいいます。フレイルは、心身の機能が衰えた状態ですが、健康な状態に戻ることができます。

早く気づき予防・改善に繋げましょう。チェックを入れた方は、お気楽に職員までご相談ください。

【簡単フレイルチェック】

 □ 半年で体重が2~3kg減った

 □ わけもなく疲れる

 □ 歩くのが遅くなった

 □ 握力(筋力)が低下した

 □ 体操や運動など、体を動かしていない

 *上記の設問に3つ以上当てはまる➡フレイル *1~2つ当てはまる➡プレフレイル(フレイルの前段階)

 ~毎日の生活の中でちょっと気を付け元気に~

 ①運動

 日常生活で、動く時間を増やす

 ・スクワットや踵上げ、散歩、その場で足踏み、バランス運動など

 ②食事

 ・1日3食しっかりと食べる

 ・タンパク質(肉・魚・卵・大豆製品)をしっかりと取る

 ③口腔衛生

 ・よく噛む

 ・口の中を清潔に保つ(歯磨き、義歯も清潔に)

 ・口腔体操

 ④脳力アップ

 ・生活習慣病の治療を行う

 ・生活のリズムを整える

 日中の適度な運動、30分程度の昼寝、睡眠時の環境を整える

 ⑤社会参加

 ・人と会う機会を増やす(買い物、通院、地域の体操教室など)

 生活の中で①~⑤に気を付けフレイルを予防し、元気に過ごしましょう

今月の活動紹介

~レクリエーション~

身体機能維持・向上を目的に、フェイスタオルを使用したレクリエーションを行いました。

ルールは二人一組でじゃんけんを行い、勝った利用者さんがタオルを取りに行きます。

負けた利用者さんは、タオルを抑え取られないように防ぎます。反射神経なども問われる

レクリエーションです。皆さん勝負ごとには燃える様で、必死に取り組まれる様子が

印象的でした。(左の写真)

また、一人で行ってもらう時は、膝の上にフェイスタオルを乗せ、フェイスタオルが落ちるまで

足を揺らしていきます。なかなか落ちず「落ちんがな。」と足を左右に大きく揺らせ、やっとの

思いで落ちる様子が見られていました。(右の写真)

 

~創作活動~

物を作る楽しさ、完成する喜び、季節を感じるために、創作活動にも取り組んでいます。

手指リハビリも兼ね、画用紙を鋏で切る、シールを貼る、のり付けする等の作業をお手伝い頂き、

素敵な苺が出来上がりました。

出来あがると「春らしくなったね。」「上手に作ったな。」「うまそうな苺やな。」等の声を頂き、

活動を通じて利用者さん同士の会話が弾み気分転換になる利用者さんもおられました。

 

~季節のおやつ~

利用者さんも楽しみにされている季節のおやつ。今月は、ガトーショコラや抹茶のテリーヌなど、

管理栄養士による手作りおやつを提供しました。毎日のおやつのメニューが違い、週に3回利用

する利用者さんも楽しむ事が出来ます。「今日は何が出てくるか楽しみ♪」と話す利用者さんも

おられました。

~脳トレ体操~

棒体操や長浜市健康推進課が推奨する、”ながはまはっきりことば”を実施しました。棒体操は、

一日分の新聞紙を丸めて作った棒を使用し、ストレッチを行っていきます。棒を持ち振りかざす姿が

とても印象的でした。前書きでもお話しした、『フレイル』予防や口腔体操も大切です。また、健康推進課が

推奨する”ながはまはっきりことば”を行ってみました。口を大きく開け、言葉をはっきりと発音するのが

ポイントですが、言いにくい言葉が並び、何度も間違いながら取り組みました。

 

左、中央写真 ”ながはまはっきりことば”                       右写真 棒体操

 

 

~3月・4月予定~

3/17~21     レクリエーション

3/24~28・31  脳トレ体操

4/1~4       カレンダー作成

4/7~11       行事食

4/14~18     レクリエーション

 

■リハビリサポート琵琶の空き状況

 
1日利用 ×
午前半日 × × × × ×
午後半日 × ×

 〇空きあり △要相談 ×空きなし

 ☆ご利用状況は変わる場合があります。

 利用時間  

 1日 9:30~16:00

 午前 9:30~11:45

 午後 13:30~16:00

 

 

 

とがき

「山本山のおばあちゃん」をご存じですか。琵琶湖畔山本山で、長年、越冬する雌のオオワシ(国の天然記念物)のことです。湖北野鳥センターによると、このオオワシは28年間ずっと山本山で確認されており、自然界での寿命は約30年といわれるオオワシの中でも“高齢”の部類に入るとみられ、いつからか「山本山のおばあちゃん」と呼ばれるようになりました。冬を越した「おばあちゃん」は、今年は平年より遅く、3月8日に北のロシア方面に向けて飛び立ったとのことです。

栃木県には、大正に生まれ、昭和から令和までハサミを握り続ける女性がいます。108歳になるこのおばあちゃんが常連客などの求めに応じてはさみを握っている姿をテレビで放映されていました。世界最高齢の現役理容師としてギネス世界記録に認定されました。

そして、老健琵琶には106歳になられるおばあちゃんが居られます。施設のなかでは、老人車を押して移動され、耳は少し聞こえにくいですが、周りの方とお喋りするのが大好きで、「わはは!」と大きな声で話されています。先日も恒例の味噌つきに元気に参加いただきました。

多くの高齢の皆様の生活をささえる老健琵琶には、この春、学校を卒業された新人2名と、社会人3名がこの施設で一歩を踏み出してくれます。新人の一人は「利用者さんに信頼される職員になれるように頑張りたいです。」と抱負を語ってくれました。今後末長く、ご利用者様のご支援に携わることができるよう応援よろしくお願いします。

オオワシの旅立ちで、いよいよ里にも暖かい風の気配が感じられる季節となります。施設の中庭の桜のつぼみもふくらみ、春が待ち遠しいです。